『VOGUE FASHIONS NIGHT OUT 2018』10年続く熱の源は「この街」

『VOGUE JAPAN』は国内でも屈指の最先端モード・ハイファッションを提唱するファッション誌だ。「国内でも…」と前述したが、もともとは米国で『VOGUE』としてスタートし、世界18カ国で発売されるグローバルな媒体。そんな『VOGUE』グループが仕掛けるショッピング・イベントが、「VOGUE FASHION'S NIGHT OUT」通称FNO。

米国版の編集長アナ・ウィンターの呼びかけで、2009年より行われているFNOは、今年10回目を迎える。日本開催地の東京では毎年30万人ものファッショニスタを集めるという熱狂的なイベントをZ TOKYOがレポートする。

原宿・表参道・青山エリアを埋め尽くすFNOフラッグ

30万人という数字、今年風に言えば「ハンパない」。東京ドーム換算(55,000人収容)すると、実じつに6個分ということになる。これほどの動員のからくりは、このイベントが街ぐるみで行われるという点にある。原宿・表参道・青山エリアに存在するファッション・ライフスタイル・飲食店など、参加店舗数はなんと590を数える。

GUCCIなどのハイファッションブランドも参加。

そして各店舗では、「先行アイテム」、「限定アイテム」、「ノベルティ」、「SPセール」などファッショニスタがよだれを垂らして喜ぶコンテンツを用意して待ち構えているというわけだ。さらに、モデルやファッション業界の著名人を招いたステージイベントが各地で行われる。憧れのあの人に会える、しかも無料で。

そう、これは盛大なお祭りなのだ。ここからは行われたイベントのうちふたつをピックアップしてレポートする。

15:30~ VOGUE GIRL x LA40RET Festivalオープニングセレモニー

このエリアの象徴として長年君臨するラフォーレ原宿で行われたのは、「VOGUE GIRL x LA40RET Festivalオープニングセレモニー」。本イベントには『VOGUE JAPAN』編集長の渡辺三津子さんを迎え、記念すべき10回目の幕開けがスタート。ゲストにはモデルの福士リナさんと、モデル・ファッションアイコンとして活躍するAMIAYAさんを迎える。

渡辺三津子さんと福士リナさん

ショッピングでの福士リナ流のこだわりはと聞かれると「自分のスタイルは決めすぎないことですね。1週間単位で変わったりするので。そのときの服のテーマにあったアクセサリーをつけたりすることは意識していて、最近は『安全ピン』がお気に入り」とのこと。

AMIAYAさん

一方AMIAYAのおふたりは「色物が好きですね。ふたりでのコーデのバランスを考えます。私たちを印象づけるようなアイウェアとかは気を使っています。赤とかピンクとか…、今期だとプラダのネオンカラーのものが気になっています」とこちらはふたりならではのポイントを挙げてくれた。

ファッションショーにサプライズ

イベント内ではファッションショー「Disney Mickey Mouse 90th Anniversary Collection Fashion Show」も実施。ミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念して、VOGUE GIRLモデルたちがオリジナルウェアを身にまとい、ランウェイで披露した。そして、そのトリを飾ったのが、ミッキーマウス本人。

軽快なステップを披露し、ランウェイを練り歩くミッキーマウス。

完全サプライズの出演だったので、会場は歓喜の嬌声に包まれた。

17:00~ 10th アニバーサリー・セレモニー

17時から始まったのは、FNO10回目を祝して行われるスペシャルなアニバーサリーセレモニー。場所を表参道ヒルズに移し、ここにも豪華なゲストたちが集結した。

MCを務めるのはFNOではお馴染みとなったクリスペプラーさん。「これがないと年が越せないんじゃないか。それくらいのものになりました」と会場を暖めながら、きらびやかなゲストたちを呼び込んだ。

Louis Vuittonの花柄ドレスを身にまとって登場したのは冨永愛さん。さきほどと続いての登場になる福士リナさんは、今度はVALENTINOでシックに。水原佑果さんはASHISHAの鮮やかなスパンコールドレスをチョイスし、AMIAYAさんたちはさきほどのイベントでコメントしたPradaのネオンカラードレスを着用。

そして無類のファッショニスタとして知られる渡辺直美さんはGUCCIと自身のブランドを組み合わせたMIXコーデで圧巻のパフォーマンスを披露。

ファッションのこだわりを問われると、「私は個性的な体型をしているので、それを隠すのではなく「出すとこは出す、引くところは引く」という意識でファッションを楽しんでいます」と回答。

最後に登場したローラさんはDolce&Gabbanaをゴージャスに着こなし、会場の視線を一身に集めた。

ローラさんが思い出に残っているVOGUEの撮影はブルガリ。たくさんのジュエリーを身に着けられたことが印象に残っているのだそう。

「ここ」だからできたこと

日本でのイベント運営に初回から携わっていた『VOGUE JAPAN』編集長の渡辺三津子さんは「とても感激しています。1回目のときは誰も見たことのない前例のないファッションイベントをやりたいと思って始めました。そのときは「つぎ」なんて考えてもいませんでした。

不安の中始まったけど大成功して、そのときクリスさんから「来年もやりますよね」と言われて「はい、たぶん…」と曖昧に返事をしたのを覚えています。一度目から支えてくれた冨永愛さんにもまた会えて光栄に思います」と出演者にも大きな感謝の言葉を述べた。

原宿・表参道・青山という日本のファッションの中心エリアを巻き込んで行われている『VOGUE FASHION'S NIGHT OUT』。この規模のイベントが10年も続いた理由のひとつは間違いなく「場所」にあるのではないだろうか。もちろん関係者各位の情熱が支えたことに疑いの余地はないが、何よりこの場所に脈々と根付くファッションへの根源的な「熱」こそが、人を呼び、下世話だが金を呼び、ムーブメントを呼んだのだと思う。

『VOGUE FASHION'S NIGHT OUT 2018』は終わった。だが、つぎは「2019」へ。ふたたびこの場所から。


写真・文=原田 貴仁

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