Z meets RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018 Vol.1

Z TOKYO 編集長の小野村がRED BULL MUSIC FESTIVAL にお邪魔して、東京の最先端の音楽を体感してきます。1回目は山手線車内がライブハウスになる「62 MINUTES YAMANOTE LOOP」です。

私が広告のイベントやPVの企画を生業としていた昔、あらゆる所から日々情報を集めて、誰もやったことのないイベントスペースを探していました。直前で使用許可が下りずにてんやわんやになったり、廃校で映画の試写会を実施してみたものの、会場の体育館の電気容量がギリギリで上映終了まで胃が痛い思いをしたりと試行錯誤を繰り返しながら、どうしたら唯一無二のものが作れるかを考えていました。

あれから15年ほど、発想力と突破力を持った企画者によって、廃工場だったり、屋上だったり、採石場だったり、森の中だったりと、様々な場所でイベントが実施されてきましたが、ついに真打が現れたと感じたのが今回のRED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018のトップバッター「「62 MINUTES YAMANOTE LOOP」です。
※ちなみに以前本サイトでも紹介したSPACE MARKET ではこんなページがあります。便利な世の中になりました。ご活用ください。

これまで山手線を貸し切ったイベントは、脱出ゲームや結婚式、クラシック音楽の演奏会は実施されていたものの、ここまでブランドの持つ世界観とマッチしたイベントは初めてと言って良いでしょう。

世界中の、本当に地の果てのような場所で行われるエクストリームスポーツの大会だったり、名もないストリートのアーティストを支援するイベントを実施したり(東京には音楽スタジオも持っている!)と終始一貫した彼らの次の一手が山手線をライブハウスにする企画でした。

毎日満員電車で通勤をする、「日常」の象徴である山手線で音楽イベントを行い、かつそこまでメジャーではないものの実力があるアーティストが出演する、なんともRED BULL らしいスタンスです。

参加者は大崎駅に集合し、通常のホームから山手線に乗り込みました。駅や車両の表示は「貸切」、駅員さんとスタッフの誘導で車内に乗り込みます。普段、どちらかというと憂鬱な気分で乗ることが多い電車は、この日ばかりはRED BULL 一色でなんとも楽しげに装飾されています。

今回はLicaxxx、Omodaka a.k.a. 寺田創一、ちゃんみなの3アーティストが参加、私は主にLicaxxxさんの演奏を楽しみました。個人の趣味では決してありません。

車両の中でのプレイのためこの近さ
© Kato / Red Bull Music Festival Tokyo 2018


ゆっくりと発車する山手線の中にLicaxxxが選曲する大音量のビートが響き渡り、乗客もリズムに乗ります。車窓や通り過ぎる駅(この電車は山手線一周ノンストップで運行)を眺めていると、あまりの非日常感にクラクラしてきます。満員のフロア(車内)は、招待客やゲスト、メディア、スタッフまでもその場を楽しんでいる様子。

そして何よりもLicaxxxさん自身が実に楽しそうにプレイしているのも印象的でした。フロア(車内、もういいですね)で聴くのは初めてで、もっと直線的なプレイをされるのかと思っていましたが、適度にブレイクが入る非常にファンキーな選曲で素晴らしくカッコ良かったです。次回は長時間のセットを聴いてみたいと思います。

日常と非日常の境目
© Kouichi Nakazawa / Red Bull Music Festival Tokyo 2018


別車両ではOmodaka とちゃんみなのライブが行われており、こちらも多くの人たちがRED BULLを片手にライブを楽しんでいました(混みすぎていてあまり中に入っていけなかった……)。

ちゃんみなとダンサーは車内を練り歩きながらライブ車両に向かっていました
© Yusuke Kashiwazaki / Red Bull Music Festival Tokyo 2018

巫女さんの衣装のOmodakaも気合い十分
© Suguru Saito / Red Bull Music Festival Tokyo 2018


「音楽の解放区」というキャッチコピーに偽りない、素晴らしい雰囲気のイベントでした。これから1ヶ月近く続くRED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018、Z Tokyo もいくつかのライブに参加する予定です。

イベントスケジュールはこちら


【おまけ:他にもあったぞ、変わった場所でのライブ】

西武鉄道×ageHa
※EDMの注釈などあり味わい深いのでオフィシャルのプレスリリースをリンクします。
アゲアゲだったっぽいですね。
イイ写真があったので掲載。

メルボルンの路面電車
日本ではあんまり知られていないバンドばかりですが、ゆるい雰囲気でいい演奏が聴けます。
演者も乗客もあまり構えていないのがいいですね。

飛行機
ヴァージンアトランティックのキャンペーンですかね。
ロンドンからアトランタまでの7時間の空の旅はライブスペースになったそうです。
楽しそうだけどちょっと混じり辛そうですね。

フランスの古城
アンドリュー・ウェザウォール主催の古城フェス。
気付いたら終わっていました。日本からkuniyukiさんも出演されています。

水族館
山形県鶴岡市にある加茂水族館でのイベント。
2020年までスケジュールがぎっしりですごい。
こんな感じみたい。クラゲすごい。

廃病院
古いニュースですが最近はやっていないんですかね。
玉井病院は病院居抜きの貸しスタジオです。個人的にはあまり行きたくないですね(怖い)。

採石場
声優の方ですかね。ガランと広い会場だと音響のセッティングが難しそうですね。

洞窟
これもすごそう。でも聖地って言われるとちょっと尻込み(怖い)。

■古代ローマの闘技場
1900年以上前に作られたフランスはニームにある闘技場は今も現役のライブ会場として稼動しています。
オフィシャルではないのでリンクができませんが、Metallicaのライブが特に最高です。
「Metallica Nimes」 と検索してみてください。
石垣で出来た通路を通ってメンバー4人がステージ向かう際に、ヴォーカルのジェームズさんがちょっとだけスキップみたいになるところが最高すぎます。


取材・文=小野村 嘉人

#MUSIC

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