14 Till I Die vol.01:富山隆太さん(41歳・経営者)の音楽

一説によると、14歳の時によく聴いていた音楽が、私たちの音楽の好みに、最も重要な影響を与えるという。(NY Times / The Songs That Bind

「音楽は人の内面を映す鏡」というのは言い過ぎかもしれないが、音楽遍歴を紐解けば、その人の人となりがなんとなく伝わってくるもの。この企画では、様々な年齢、 職業の人たちに、「14 歳の時に聴いていた曲」と「いま聴いている曲」を挙げてもらう。
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プロフィール画像

Birth:1976.11.22 / Gender:男性

制作会社r.c.o.株式会社 代表取締役

富山隆太さん

r.c.o.株式会社

Age 14 / 1990-1991
電気ビリビリ / 電気グルーヴ



「14歳の時に何を聴いていたか」と言われてすぐ思い浮かんだのは、電気グルーヴ。1曲だけ挙げろと言われたら、初期の代表作である「電気ビリビリ」になるけれど、実際には「FLASH PAPA」というメジャーの1stアルバムを繰り返し聴いていたと思う。
もちろんレンタルしたCDをダビングしたカセットテープで。メタルのテープ。
何で聴くようになったのか、明確には覚えていないけど、確か、埼玉テレビのCMで観たんじゃないかな~という記憶が。それまでは、有名なアーティスト、つまりビートルズを聴いてみたり、カーペンターズを聞いてみたり、よく分からないままレンタル屋の謳い文句に流されてビルボードのヒットチャートを聴いていたりした自分にとっては、とにかく衝撃的だったというか、「これでいいんだ!」的な、何か許されたような気分になったのを覚えている。そして、今の電気とは真逆のスタイル、詰め詰めに詰まった刺激的で支離滅裂な歌詞もまた、思春期の中学生には衝撃的で、知らない言葉に出会っては調べてみたり、その言葉が載っていそうな雑誌を読んでみたりと、ある意味で新しい世界を開いてくれるような存在だったと思う。
どうでもいいけど、メジャーデビュー時のメンバーで唯一のイケメンだったCMJK(今や見る影なし)が、1stアルバムのリリース直後に脱退し、しかも脱退記者会見がなぜか全裸の石野卓球・ピエール瀧同席だったことも印象的だった。
ただ、「中2の時によく聴いたわー」と思ったけど、改めて調べたらこの1stアルバム、1991年4月10日発売で中3の話だった。
でも、11月生まれなので「14歳の時に聴いていた」のはやはり電気かな。卓球さんは今なお自分にとって最大のアイドルです。

Age 41 / 2018.03.24
FUSION / Perfume

30代後半で生まれて初めて“ファンクラブ”というものに入会したのがPerfumeさん。存在を知ったのは「ポリリズム」のリリース直前、2007年の7月なので、自分はまだ20代後半だったか。きっかけは、DJの友達が「代官山unitでアイドルのライブを見た」と話してくれたこと。普段は、パンプアップされた腕でデトロイトテクノとシカゴハウスをかけるような“漢”だったので、「えぇ? そもそもunitでアイドルがライブ?」と興味が湧いた。
YouTubeで調べてみると、「エレクトロ・ワールド」という曲が出てくる。2000年代前半から中盤にかけて、LCD Sound SystemやFischerspooner、Chicks on Speedといったエレクトロクラッシュを聴いていた自分には「ストライク!」な曲調。また、昔からなぜかコンテンポラリー・ダンスを見るのが好きだったので、振り付けとダンスのうまさにも驚いた。ちなみに、その動画で掟ポルシェさんが空回り気味に3人を大プッシュしていたのが印象的で、「掟さんが言うなら」みたいな気持ちにもなった。
さらに調べていくと、エヴァンゲリヲンのシーンをカットアップして作られた「エレクトロ・ワールド」のMADを見つける。これまたエヴァ好きの自分としてはたまらない仕上がりで、リピート再生してハマっていくことに……(以下割愛)。

この、何かをきっかけにして興味が次々と繋がっていく感じ。「電気グルーヴを初めて聞いたときに似てるなぁ」と、思ったのを覚えている。以来、アルバムとライブBD/DVDは毎回買い、ライブもサマソニで何度か見た後、「大人の力」によって2013年に東京ドームでの単独ライブに参戦。これをきっかけに、「大人の力」なしでライブに通いたいと思いファンクラブへの入会を決意して、今に至るという感じ。20歳の頃はノイズや音響を聴いて分かったような顔していた自分が、40手前でアイドルのファンクラブに入会するとは、夢にも思わなかった……。

しかし、自分くらいのおじさんがPerfumeのファンになってしまう構造は、割と単純だ。何しろ、曲を作っている中田ヤスタカ、演出・振付家のMIKIKO、テクノロジー・メディアアート全般を担うライゾマティクスの真鍋大度、ミュージックビデオやアーティスト写真でおなじみの関和亮といった裏方のクリエイターたちは、自分とほぼ同年代なのだから。真鍋さんと関さんは同級生、MIKIKOさんは1つ下で、ヤスタカさんは4つ下。同年代のクリエイターが共同で作り上げた作品に夢中になって、共感したり感動したり、嫉妬や羨望を覚えるのは、至極自然な流れだなと思う。
だから、Perfumeさんについては「どの曲が」というよりも、常に最新の作品が気になる。次はどんなクリエイティブを見せてくれるんだろうかと、いつも期待している。なので、この原稿を書いているイマ(2018年3月24日)聴いている曲を1つ挙げるならば、3月20-21日のライブパフォーマンスで披露された「FUSION」を選びたい。
そして、シンプルなシルエットでのパフォーマンスをテクノロジーで進化させた、MIKIKOさんと真鍋さんチームのクリエイティブが光るYouTube動画を貼りたいなと思う。

#AGE14

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